2006年10月14日土曜日

空想と現実が融け合う中で

私はとてもファンタジーが大好きだ。ゲームにしろ漫画にしろ小説にしろ、ファンタジー要素がなきゃいやだと思うくらい好き。
まーファンタジー要素ってなんぞやという細かな話はうっちゃって、私がファンタジー好きになったのは恐らく小学生の時。SFCで初めてRPGというものをプレイしたときだと思う。


小学生の高学年の時、私はドラゴンクエストVとファイナルファンタジーVIをプレイしました。それまではストリートファイターIIとかスーパーマリオワールドとか、アクション的なゲームをやっていたので、RPGというのはどんなのなんだろう、そんな期待と不安が入り交じっていたような記憶があります。
両方ともに超有名なゲームで、ともにファンタジー要素満載。ただ、当時の私は(あるいは今も、ですが)両作品に対する思い入れはかなり異なっていたように思います。両作品とも大好きでかなりやりこんでいます(プレイ回数は今までに2桁超えてそうだなぁ・・・)。
ドラクエVはモンスターが仲間に出来るというそのゲームシステムに惚れ込みました。レベルを上げていくことでそのキャラクター特有の特技や魔法を覚えることができ、それが楽しくてのめりこんでました。
かたやFFVIはその美しいグラフィックに惚れ込んでました。ゲームシステムも魔石による魔法の習得とキャラクター独自のアビリティというシステムが面白く、こちらもドラクエV同様のめりこみました。
ただ、両作品をプレイした感想としてはかなり違いがありました。ドラクエVはシナリオをクリアした後の隠しダンジョンなどがあり、シナリオというよりゲーム性を楽しんでいました。それに対してFFVIはクリア後のオマケというモノは特にありませんでしたが、そのシナリオが中々頭から離れなかったのです。
FFVIのシナリオは、小学生だった当時の私には結構難解なモノでした。ドラクエVと違って明確な主人公というキャラがおらず、また登場キャラクターが多くてその相関も中々に入り組んでおり、それを把握しきれなかったんですよね。
ドラクエVも今にして思えばひどく悲しいストーリーだったはずなんですが、当時あんまりそういった感想は持っていませんでした^^; 割と分かりやすい勧善懲悪ストーリーで、魔王を倒して世界が平和に!ってなハッピーエンドだったよなー程度でしたかねぇ(苦笑)
それに対してFFVIはあんまりすっきりしない結末だったんですよね。帝国の一将軍に過ぎなかった男が人類を支配しようとするにまで至り、果てには幻獸界をも支配しようと目論んでいた者を倒す。けれどそれは幻獸の力が世界から失われることを意味し、幻獸と人間のハーフである主人公の一人を残して幻獸が世界から消え去り、魔導の力も失われる・・・。全てが丸く収まったわけではなく、何か、どこかすっきりしなかったんですよね。
私は、活字を読むのが好きな子供でした(それは今もか)。活字であれば結構何でも構わなかったりしました。何かの説明書でもいいし、図鑑でもいい。ただ字を読むのが好きだったらしいんですよね。当時はそこにある「意味」まで考えて読んではいませんでした。
ただ、FFVIをプレイした後、どうもすっきりしなかったので、当時の私なりに色々と考えてみたんです。そこで至った結論。
『せや。もっぺんやってみよう。』
分からなかったのでもう一度プレイしてみることにしました。大筋としての流れは頭に入っていましたから、今度は最初のプレイ時には気にとめていなかったキャラクターの台詞に着目してプレイしてみたのです。
そのおかげでなんとか全体の相関は理解できました。初回プレイ時はリ○ムとシ○ドウが親子だってコトすら気付かなかったものなぁ・・・(つか初回時はシ○ドウを魔大陸で見殺しにしてしまった気が・・・w)。そしてキャラクターの相関が見えたおかげでそれまで分からなかった部分がだいぶ見えてきたんですよね。
それからでしょうか、私が「活字」から「読み物」を欲するようになったのは。それもファンタジーもの(笑) それまでは、あんまり小説なんかを読んでも登場人物に感情移入できませんでしたし、場面も思い浮かべられなかったのでほんと字を追いかけるだけの流し読みでしかなかったんです。が、FFVIをプレイして以降は情景を思い浮かべながら読み進めていくことが凄く楽しくなったんですよねぇ。あぁ、その頃からか、国語の教科書が無性に面白く感じだしたのは(ぉ
うん、私が小学生の時にFFVIをプレイしていなかったら、ファンタジーにのめり込むのはもっと後だったかも知れないし、あるいはなかったかも知れない。人生どこでどんな転機があるか分かりませんねぇ。
そんな今でも、やっぱりファンタジーが好きです。ファンタジーは魔法やドラゴンなど現実には存在しないモノがたくさん出てきます。それは自分の頭の中でイメージするしかないんですよね。それはどんな形をイメージするのも私の自由。何が正解というわけでもないからどんなものを想像してもいい。その自由が大好きなんですよ。漫画は漫画で面白いと思う。ドラマはドラマで面白いと思う。映像として再現されると言うことは、情景をより把握しやすくなるから。でも、逆に言えばそれは幅が狭まると言うこと。だから、ファンタジーに比べたら魅力が少し失われているかな、そう思ったり。同じような理由で恋愛ドラマや学園モノのドラマなんかもあんまり興味がなかったり。あぁ、ファンタジーではなくても、戦国モノとかは好きかな。やっぱり、自分が自由に想像できる素材が好きなんですねぇ、私。
そんな私はまさに空想と現実の融け合う中で生きているのかも。あ、とは言ったって現実と空想の区別が付かない訳じゃないですよ?(笑) まぁ、小説や漫画を読んでいる間と読んだだ後その世界について思いを馳せるのは大好きで、その間は完全に空想の世界へぶっとんでますが(笑)
そんな、空想の世界も大好きなのですが、やはりそれだけでは味気ないのですよね。現世の温もり、彩りがやはり恋しくはなります。
やっぱり、浮世と現世の融け合う中で生きるのが、心地いいですねぇ・・・^^
私にとって空想と現実は切り離せない、そう感じています。夢を見なければ、人は生きていけない、そう感じているから。
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