「Linuxは簡単」という小学生は90%,教員は60%---経産省による導入実験,結果公開
まぁ、何を持って簡単というのかというのはおいときまして。小学生で教わる情報リテラシー程度なら、プロプライエタリな、ライセンスがっちがちな、お高いソフトの機能を必要としないことが多いでしょうから(ぁ、オープンソース(でなくてもいいんだろうけれど)の無償ソフトで十分なのでしょう。おまけに、小学生でしたらそんなにPCには触れていない(と思う)ため、インターネットを楽しむソフトがIEだろうとFirefoxだろうと覚えることに変わりないんですよね。ならどっち使ったってえーやんって話になります。
で、ついでに言えばOSがWindowsだろうとLinuxだろうと扱い方にそう大きな差はありませんから(アプリケーション名をWindowsと共通、もしくは近いものにしておけば差はほぼ感じないでしょう)、使う側はそれほど意識することはないでしょう。
が、教える側はそうはいかないのが現状のよう。教員の方はLinuxなんてそう触ってはいないでしょうから、生徒に質問されたときのことを考えて操作方法を覚えなくてはならず、それが「簡単ではない」と感じる要因の一つになっているのでしょうね。
ただ、記事中にあった教員の意見の一つに
「OSS環境のソフトの少なさに言及した意見が目立った」
とあったんですけれど、これあんまり納得いかないですねぇ。情報リテラシーの授業に必要なソフトってそんなに数多く必要なのでしょうか・・・? 今回のLinux導入の実証実験ではインターネットにて調べ物を行い、デジカメ画像を処理して資料を作成する授業だったらしいですが、これらの作業を行うために必要なソフトって、
1.ブラウザ (Firefoxなど)
2.デジカメからの画像取得ツール (gtkcam2だったかな?など)
3.画像処理ツール (OpenOffice、Gimp、KoulorPaintなど)
4.文書作成ツール (OpenOfficeなど)
6.メーラ (Thunderbirdなど)
7.PDFビューワ (xpdf、gghostviewなど。AcrobatReaderは別途インストールが必要)
とまぁこんなところでしょうか。この実証実験ではKnoppixを利用したようですが、Knoppixには上に挙げたツール類は全て含まれています。それ以外にもおよそ通常利用する程度のソフト類は全て導入されています。一体何が不満だったのかしら。
まぁ、忙しいさなか新しいことを覚えないといけないのは苦痛です。教員の方が新しい環境への移行をためらうのは分かる気もします。Linuxやオープンソースの品質はかなり高くなってますし、少しずつ移行することでコストが下がるといいですよねぇ。
公共の場にはもう少し広まってもいいんじゃないかな〜と思ったり。うちの大学の図書館では蔵書検索にはブラウザ経由でアクセスするだけにも関わらずWindowsXPを導入してますしねぇ・・・。ブラウザはNetscape使ってるくらいなんだから、Linuxでもいいんじゃなかろうかといつも思ってるんですよね。まぁ大口のライセンスを取得しているでしょうから、十数台置き換えてもあまり変わらないのかもしれませんが・・・^^;
まぁ、この実証実験で子供たちには割と受け入れられてるよってな感じの内容が現れてますから、多少広まったりするのかしら。広く使われるようになるといいなぁ。
Linuxのセキュリティが脆弱な理由
返信削除「Linuxは簡単」という小学生は90%,教員は60%---経産省による導入実験,結果公開 オープンソースのGUIやアプリケーションでも、商用のものにひけをとらない評価を一般レベルから得たというのは非常にいいニュースだ。ただ、現状のまま家庭への普及を考えるのは馬鹿げ
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言われるように、学術機関やお役所なんかではもっと使われていって欲しいですね。OSだけならいざ知らず、OfficeとかMSDNのライセンス料って大口でも結構いい値段しますし。
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ふむ・・・、やっぱりOfficeとかって大口でもライセンス料は高かったのか・・・。
MS Officeが専ら利用される理由って、Exelのマクロとかもあるでしょうけれど、主に文書交換の際の互換性だと思うんですよね。OOoで開いたときにレイアウトが崩れるのが困るから乗り換えられない、と言う理由も大きいと思います。
けれど、次期OfficeはPDF出力がネイティブでサポートされるわけですし、これを機に社外での文書交換にはPDF形式っていうのを広めれば社内で用いる文書作成にはOOoがもっと幅を利かせられると思うのですけれどねぇ。 PDFならTeXでもいけますし(笑)