2008年2月5日火曜日

[Linux][仮想化][VirtualBox]今度はVirtualBoxを試してみました

KDE4が先月中旬にリリースされまして、Fedoraに1/24、登録されるのかな〜と思ってたんですよ。
が、どうやら登録されたのはrawhideらしく、Fedora8には提供されない様子。とりあえず、Fedora9まで待たないと使えないようです。
けど、せっかくリリースされて居るんだから触ってみたい! ということで、LiveCDを利用することにします。ついでに、CD焼くのめんどくさいということで(ぉ、仮想ゲストとして起動してみます。
さらにさらに、どうせならということでまだ試したことのないVirtualBoxを試してみました。VirtualBoxはドイツの会社が提供している仮想化ソフトで、VMwareのようなGUIを提供してくれ、かつ(個人使用については)無料で公開しています。オープンソース版(OSE)も提供されていますが、こちらは自力でビルドしなくてはいけない上に商用版より機能的に劣るので、通常は商用版を利用することになるかと思います。
で、早速Fedora8のx86_64版をDL&インストール。インストール後、実行ユーザをvboxusersに追加しなくてはいけないことに注意するくらいで、他にはコレと言った注意点はありませんでした(追加していない場合、起動時にメッセージで知らせてくれる)。
GUIでの設定項目は、VMwareを触ったことのある人ならすぐに内容を掴めるかと思います。VMwarePlayerは仮想OSの実行しか行えませんが、VirtualBoxでは仮想OSの作成から行うことが出来ます。ちょうどVMwareServerに位置するような製品ですね。
VMwareToolsに該当するパッケージも用意されておりますし、性能的にもVMwareServerと遜色ない感じです。つい最近、VMwarePlayerが2に上がりまして、その際にUSB2.0に対応しましたが、それまではVirtualBoxしかUSB2.0に対応してませんでした。今はそのアドバンテージが無くなってしまいましたが、VMwareServerは高機能ではあるけれども機能過多で重い印象があったので、ほどよくまとまっているVirtualBoxの方が私は好みです。
ただ、それは用途によると思います。ゲストOSのネットワークはホストに対してブリッジ接続したいと思っても、VirtualBoxではやや設定が面倒なようで。VMwareだとGUIで切り替えるだけなので、ここではVMwareの方に分がありそう。NATで接続するのであればどちらも同じ感じです。
また、ホストOSのUSB機器をゲストOSに渡す機能ですが、これはVMwareに分があります。というのも、VMwareでは特に何も設定せずともGUIでボタン押したらUSBがゲスト側で認識されるんですが、VirtualBoxでは機器がリストには存在しているにもかかわらずグレーアウトしています。
もっとも、これはLinux版の話で、Win版では問題なく割り当てできます。Linuxではudevによってデバイスが管理されていますが、vboxusersに権限が割り当てられていないためグレーアウトしているのです。そのため、udevに対して権限を渡すように設定を施せばLinuxでもUSBを割り当てることが可能です。ただ、VMwareに比べて面倒は面倒ですよね・・・。詳しくはVirtualBox本家のサイトのFAQに載ってますのでそちらを読んでください。UbuntuとFC6の場合について書いてあります。Fedora8の場合もFC6と同様の手順でいけるはずです。
さて、USBではVMwareに分がありましたが、サウンドについては圧倒的にVirtualBoxが優秀です。驚くべきコトに、VirtualBoxはPulseAudioに対応してます。つーか、なんでそんなもんに対応しているのか不思議。いや素直に嬉しいけどさw Ubuntuが採用しているからなんだろうなぁ。Fedoraだからとは思えないw ドイツなんだからSUSEに合わせるのかと思いきやそうでもないのね。
VMwareはデフォルトで/dev/dspを掴みに行きます。OSSアプリと同じですね。ラッパーを作って公開してくれている方がおられますが、そのラッパーを噛ませるとひっじょーにパフォーマンスが悪いです。ラッパーを噛ませずに直接/dev/dspを叩けばパフォーマンスは良好なんですけれどね。その場合、ゲストOSのサウンド以外は一切鳴りません。
それに対し、VirtualBoxではラッパーを噛ませずに音を鳴らすことが出来、かつパフォーマンスも良好です。ここではVirtualBoxに分がありますね。
おっと、えらい横道に逸れてしまった。まぁそんなこんなで楽しみつつ仮想環境を構築してKDE4のLiveイメージ(openSUSE版)を実行してみてたんですが、openSUSEのLiveイメージが悪いのか、異様に不安定でした。ちょっと何かしたらすぐ固まります。OSが固まっているわけではないのですが(マウスカーソルは動く)、タスクトレイは応答しないわAlt+F2でランチャが起動するはずなのにしないわで、結局リセットするしかない。
色々と試したかった(PlasmaとかPhononとか)のですが、ほとんど試せずでした。特にPhononは楽しみにしてたんですけどねぇ。コントロールセンタのサウンド設定を見たら、ありがたいことにサウンドサーバにaRtsの文字はなく、Phononとなっておりました。バックエンドにはxineが採用されており、これを経由してシステム通知のサウンドが鳴るようです。これでaRtsから完全に解放されるッッッ!!!
ただ、xineのバックエンドにPulseAudioを採用しているとPhononが堕ちるという情報がFedoraのサイトに書いてあったので、そこだけが気がかりです。Fedora9が出る頃には修正されているといいんだけど。
今のところ、ブログとかを検索してもKDE4はまだ不安定という話が多いです。そりゃまぁ出たばっかりだし仕方はない気がします。ある意味、いきなり入れずにある程度落ち着いてから入って来るであろうFedora9はタイミングがいいのかも。
また、今回試したLiveCDがあまり良くなかったという可能性もあります。また他のLiveCDを試してみようとも思っています。今度はKubuntuにしてみようかねぇ。
もしくはゲストOSとしてちゃんとインストールしてみてもいいか。3D機能以外なら試せるな。それもいいかも知れないなぁ。
ま、それよか修論書けってなw

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