2008年3月22日土曜日

[Linux]VirtualBox意外といいじゃない

今日はまたまたまたまた(もう何度目だ?)仮想OSのインストール作業を行っておりました。
と言いますのも、先日のHDD消去の一件で、持っていた仮想OSも吹っ飛ばしちゃったからなんですね。ということで今日再びインストール作業を行っていたという次第です。
ここで、どの仮想化ソリューションがよろしいかと再検討。以前はVirtualBoxとVMwarePlayerがいい感じで競っておった訳ですが、今回はどうしようかとネットサーフィン。そういえばVirtualBoxをリリースしているinnotekははSunに買収されたんですよね。SunはMySQLも買収しましたし、結構オープンソースと商用のクロスライセンスを有する企業を買収してますな。
まぁそれはさておき、VirtualBoxとVMwarePlayerの簡単な特長から。VirtualBoxの特長としては
・GuestAddtionsをインストールすることで性能向上
・仮想ディスクの作成が可能
・GUIが充実
・サウンド面は比較的優秀(Linuxをホストとする場合)
・スナップショットの作成が可能
・シームレスモードが利用可能(GuestAddtionsのインストールが必要)
などが挙げられます。対するVMwarePlayerは
・USB2.0をサポート
・安定している
・全体的な性能はVirtualBoxより上
・vmware-toolsをインストールすることで性能向上(Linux版には付属せず)
・ネットワークに強い
などが挙げられます。
VirtualBoxが特に有利だと思われる点はズバリ!サウンドです。Windowsをホストとする場合は話が変わってきますが、Linuxをホストとする場合はVMwarePlayerではサウンドは絶望的です。仮想OS側で音を聞きたいときはホスト側のサウンドを殺しておく必要があります。
それに対し、VirtualBoxではALSAやPulseAudioに対応している上、レスポンスも良好です。そのため、Linuxでは楽しめないGyaoなどのマルチメディアを楽しみたいということであればVirtualBoxを検討するのがよいといえます。
逆にそういった用途は必要なく、Officeで文書作成といった用途であればVMwarePlayerの方が(幾分)性能が上なので有利でしょう。
また、これもLinux版の問題ですが、VMwarePlayer2にvmware-toolsが同梱されません。これを別途用意する必要があります。これをインストールしないとせっかくの性能を引き出せないので大きなマイナスです。Windows版には同梱されているので、今後ひょっとすると同梱されるかもしれません。
次に、ネットワーク環境についてです。これによってVirtualBoxかVMwarePlayerかを選択することになるかもしれません。
またまたLinuxがホストの場合ですが、VirtualBoxでは事実上NAT形式しか選択できません(※ゲストOSがインターネットに接続したい場合)。NAT以外にTAP形式(ブリッジ接続)も可能なんですが、最近のLinuxカーネルの仕様で、一般ユーザにてブリッジ接続を利用することができないようです。今後解決される可能性はありますが、現状ではrootにて仮想OSを動かすか、NAT形式を利用するかの2択です。
VMwarePlayerはNAT、ブリッジいずれの形式も問題なく動作します。ブリッジですと仮想OSもホストと同じネットワークに参加できますので、NASなどをゲストから利用したいという場合はVMwarePlayerを選択すべきです。
とまぁ特長はざっとこんな感じです。どちらも一長一短といったところですね・・・。VMwarePlayerは仮想OSの実行用に特化していますので、あれやこれやと設定を試行錯誤しながら使うには向いていません。
ということで、今回はVirtualBoxを使用することに。以前利用したバージョンはキーボードの認識に難がありまして、日本語キーボードとして認識はしてくれるものの、「\」キーが効かなかったり半角キーが違うキーにバインディングされていたりと結構致命的だったんですよね。私のHNを打ち込むこともできない有様^^;
で、新バージョンが出ているかなーと思ってVirtualBoxのサイトを覗くと、SunになってDLページがSun仕様に変わっていましたが新バージョンがばっちりありました。DLしてそそくさと仮想ディスクを作成し、XPのインストールを終えてユーザ名の入力!
・・・、おぉ、打てる、打てるぞ!!!
ちゃんと修正されてて一安心。「\」が打てないって、ゲストOSがWindowsの場合致命的ですからねぇ。パスの区切り文字が打てないとかこれいかに。
でもってGuestAdditionsをインストールし、ふと気になった「シームレスモード」をぽちっとな。するとびっくり! XPの背景がなくなりまして、開いているウィンドウだけが表示されてるじゃありませんか! っとよく見たらタスクバーも表示されてたw なるほど、シームレスとはこういうことか。壁紙が表示されないだけじゃなく、ちゃんとそのウィンドウ以外のところはLinuxのデスクトップにアクセスできるようになっとるのね。
ちょうどWin用のXサーバに用意されているルートレスモードと同じ挙動、と言えば分かる人もいらっしゃるかな? うむ、これはなかなかに便利。タスクバーは自動的に隠れるようにしておけばいいかな。この機能は確かVMwarePlayer2にはなかったと思う(あったらごめんなさい)。VMwareFusionにはあったよな確か。あれいいなーとか思ってたから思わぬ拾い物だ。
ただ、XP上のウィンドウが全部閉じられてしまうと画面表示が見た目上おかしくなるのはどうにかしてほしいなぁ。何かしら描画してないといけないようだ。XP上のウィンドウが全部閉じられると、画面がゴミだらけになります。壁紙なしにしてるからかなぁ? けどどうせ見ない壁紙をセットしてわざわざメモリを食わせるのもアホらしいんですが・・・w
何はともあれ、XPの更新等々も終え、仮想OSのセットアップは無事終了。相変わらずいいレスポンスしてます。仮想とはいえ十分な応答速度だ。ま、ゲームはできないけどね^^; D3Dはサポートされていないのだ。サポートしろという方が無理だとは思うけれど。
あと、デスクトップマスコットをシームレスモードで動かすとなかなかに残念な結果になります(ぉ 通常、デスクトップマスコットの画像は透過PNG、あるいは透明化するように指定された背景色で塗りつぶしてあり、それが透過しているためにマスコットの部分以外はきちんと裏側を透過しているわけですが、シームレスモードだと"ゲストの壁紙"まで透過はしないため、きっちりと矩形の枠が見えます(笑) そらしゃーないわなw
ホストのディレクトリを共有フォルダとしてゲスト側にネットワークドライブとしてマウントもしているので、Linux側で集めた素材をゲストのWinで編集、そんでもって加工してケータイに着メロとして転送〜みたいな作業もできます。シームレスモードだとなお違和感無く作業できますね。Linux版のVirtualBoxでもUSBを有効にすることは可能ですが、ちょいと面倒なので放置してます。Linux版は色々と不便だわ。まぁ自助努力でどうにかなるあたり面白いっちゃー面白いんだけど。
しかし、インストールしたはいいけど、Windowsがなきゃ動かせないアプリとかってそうそうないんだよなぁ・・・。割とWine頑張ってくれるし・・・。ゲームは仮想OSじゃできやせんし。入れたけど使い道がないかもしれん\(^o^)/
ま、いっか。面白ければそれでいいやw

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