今日紹介するプログラムはSpectoです。まだ開発が始まってから間もない、β版くらいの扱いではあるのですが、これがなかなか優秀なのでご紹介。
SpectoはメールやWebサイト(RSSを配信していない一般的なWebページ)の更新チェックをはじめ、プロセス監視やファイル・フォルダの更新チェックもできる万能チェッカです。その実態はPythonで書かれた小さなスクリプトで、パッケージのファイルサイズは非常に小さいです。
Fedora8のリポジトリには既に登録されており、確かUbuntuにも登録されていたはずです。それぞれyumやaptにてインストールしてみてください。使い方は非常に簡単です。
まず、コマンドラインから「specto &」と実行するか、スタートメニューからSpectoを探して実行してください(私はKDEなのでGnomeのメニュー構造が分かりません。ご了承をば)。するとシステムトレイにアイコンが現れると思います。
で、こいつを左クリックしますとチェックしたいものを設定するポップアップが開きますので、チェックしたい項目を記入して設定完了です。
ね? 簡単でしょ?(某ヒゲ親父風
特に、Gmailはユーザ名とパスワードを入れるだけでチェックできますので、Gmailチェッカとしても使えます。唯一注意するとしたら、デフォルトでチェック間隔が「時間(Hours)」になっていることくらいですね。設定を入力したら、チェック間隔が自分の思っていると折りになっているかは確認した方がいいと思います。私の場合、最初「10分」で設定したつもりが「10時間」になっており、「全然チェックしてねーじゃねーか!」とか思いました。えぇ、「分(Minutes)」に直したらちゃんとチェックしてくれてました。デフォルトで「時間」はないと思うんだけどなぁ・・・^^;
更新があった場合ですが、上の画像にあるような青いアイコンがオレンジに変化します。また、ツールチップでも知らせてくれます。
更新の有無に関わらず、アイコンを左クリックして項目(メールやウェブサイトなど設定した項目)を選択し、「移動」ボタンをクリックすると項目に応じて自動でアプリが起動します。
例えばメールならばメーラが(ただしGnomeの設定による。GnomeではデフォルトでEvolutionが設定されているので、適宜gnome-control-centerにて既定のアプリケーションを設定しておくこと)、ウェブサイトならブラウザが起動します。
Gmailの場合はブラウザが起動してGmailの受信トレイページに飛ぶんですが、ちゃんとhttpsでアクセスしてくれます。Google純正のブラウザツールバーより優秀じゃん!w ちなみにGoogleツールバーのメールボタンをクリックしてGmailページに移動する際、httpsにアクセスするようにカスタマイズすることは可能です。「ツールバー gmail https」あたりで検索してみよう!
このあたりの通知方法の設定はシステムトレイ内にあるSpectoのアイコンを右クリックして設定してください。
ただ、この設定にて通知サウンドを設定できるのですが、鳴ってくれてません。謎です・・・。このあたりはまた調べておくとしましょう。
さてさて、Spectoの話題はこれくらいにしまして、ここからはFedora9βの話題。と言いましてもちょろっと試しただけなのでほんの少し雰囲気を感じ取ったって程度です。
が、痛感したのは
「やっぱFedoraってGnome派なんだな」
ってことですね(ぉ
いやまぁそれは分かりきっていたことではあったのですが、Fedora9β KDE版LiveCDを試したわけですよ。そしたらFirefoxが入っていないとかそれってどーよと(苦笑) Konquerorで頑張ってくれということらしいです。そいつはなかなかに予想GUYでしたねぇ。GPLなFlashライブラリであるSwcdecだったかな? そいつが搭載されててかつFirefox3のβが搭載されてるよって事前リサーチで仕入れていたので、それを楽しみにしていた面もあったんですけどねぇ。ちょっくらがっかりだぜ。
ただ、KDE4をちょっと触れたのは楽しかったです。Plasmaがいい感じ。今はSuperKarambaからScreenletsに浮気してますが、KDE4になったらPlasmaに再乗り換えしそうです。
PlasmaはSuperKarambaを進化させたもので、KDE4では様々な場所で利用されてます。SuperKarambaはただのウィジェット群でしたが、KDE4+Plasmaではタスクバーやシステムトレイ、ページャなどもPlasmaで提供されます。現在、タスクバーに対するオプションが少ないなぁとは思いましたが(透明化オプションが見つけられなかった)、KDE4リリース直後にどこかのレビュー記事(blogだったかな?)で書かれていた「タスクバーが画面下部から変更できない)という事実はありませんでした。ちゃんと上下左右移せます。大きさも変更できました。
とはいえ、タスクバーは現在の方が設定項目が充実してます。このあたりは追々改善されていくとは思いますが、旧タスクバーを使うという選択肢はないのかなーと思いましたね。大幅な変更なので躊躇する人もいそうです。
デフォルトで用意されていたウィジェットはあんまり面白みがないものが多かった(失礼^^;)んですが、個人的に「おっ」と思ったのがTwitterクライアント。十二分な完成度してました。意外とLinux向けのTwitterクライアントってないので、Plasmaで提供されてるのは強みかも。アバターも表示されてましたし、日本語も問題なく表示してました。
そういえばデフォルトのフォントがさざなみから変更されたっぽい? LiveCDはあくまで英語版ということで、日本語は表示のみ可能だったんですが、見たところVLGothicが採用されていたように思いました。ひらがながM+フォントであったことは間違いないです。見慣れたフォントでしたので。
フォントは結構重要ですしね。さざなみはお世辞にも綺麗なフォントとは言い難いので、M+フォントが採用されているのはうれしい限り。漢字がさざなみだったのかIPAフォントだったのかは確認できませんでした。というか私の目にはよく分かりませんでしたOrz フォントパス調べておくべきだったか・・・。多分FedoraなのでVLGothicだとは思います。
あと、これもLiveCDだからだとは思いますが、kcontrol-centerがありませんでした。せっかくPhononをチェックしようと思ってたんですけどねぇ。Solidの方は仕組みをよく理解してないのでもう少し色々と調べてからチェックするとして、Phononの実力を調べておきたかった・・・! ちゃんとシステムベルはPhonon経由で鳴っているのかとかをチェックしたかったんですけどね。 デフォルトではウィンドウを閉じる度に、心臓の鼓動音のような「ドクン」ってな音が鳴ります。
正直、悪趣味かと(ぇ
あと、これはGnomeでもきっとそうなんでしょうが、HAL+udevが強化されてまして、「最近着脱したプラグドデバイス一覧」みたいなのも表示できるようになってました。Bluetoothの対応も強化されていたりとデバイス面の強化は嬉しい所ですね。無線LANの設定もだいぶ楽になってるみたいです。が、私はイーサネットコンバータを利用しているのでちょっとそこいらはチェックできず。
KDE4は見た目の変化がもの凄いのでそちらに目が行きがちですが、PhononやSolidなど目に見えにくいところも大幅に強化されています。とはいえまだリリースされてから間がないということで不具合も多々予想されるでしょうけれど、今からFedora9の正式版リリースが楽しみになってきましたよー!
予定では4月下旬ってなってたかな? このベータ版のリリースも見事に遅れたので、多分正式リリースも遅れるんでしょう・・・w それがFedoraクオリティ。
とはいえ、完成度の低いままリリースされるよりよっぽどマシですしね。致命的なバグがちゃんと修正されてからリリースされることを期待します。無償で提供してくれているものにケチなんぞつけませんぜーw
ん? Gnome? そんなもん知ったこっちゃねーがよーw (最近なぜopenSUSEじゃなくてFedoraを使っているのかには疑問を感じるときがなくはない・・・w)
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