2005年1月27日木曜日

OOoの評判 (友達編)

今回の大学の課題で、レポートの提出をPS(ポストスクリプト)形式かPDFにて行うことが望ましい、とのお達しが出ました。私は普段からTeXでレポートを作成し、PSファイルを作成していたのでなんら問題は無かったのですが、困ったのは周りの友人達。幾どの友人がレポートはWordで作成するので(まぁ当たり前か)、ふつ〜Acrobatなんて持ってませんからPDF作成ができないわけです。
ここで私が紹介したのがかのOpenOffice.org! フリーソフトでありながらM$ Officeと高い互換性を持ち、さらに文書のPDF出力まで持つと言うスグレモノ。これを使えば、Wordでふつ〜に文書を作成し、それをOOoで読み込んでPDFに出力したらOK。なんとも簡単、と思ったのでみんなに紹介したのです。更に都合の良いことに、大学のPCにはM$ OfficeとともにOOoもインストールされていました。
そして今日、晴れてPDF作成とあいなったわけですが、やはり細かい部分では違いが出てしまい、Wordで作った文書をOOoで開くとレイアウトが変わっていたり、望んだ形になっていないものもしばしば。
そこでみんなの口をついて出た言葉が「OpenOffice使いにくい!!!」でした。まぁ、切羽つまっていたのもあるので、思うようにいかなかったのでというのもあるんですが、やはり慣れているWordと似ている分、微妙な違いが逆に鬱陶しかったりするんですよね。
私はM$ OfficeもOOoも両方幾ど使っていないため、両者の違いを感じにくいのですが、みんなが揃って「使えない!!!」と言っていた以上、やはり違うのでしょう。
まぁ、全く同じだとただのコピー商品になりますしね、違っていて当然ではあるのでしょうが(苦笑)。こういうみんなの評判を聞いていると、M$ OfficeからOOoへの乗り換えは案外容易ではないのかも知れないな、そう感じました。似ているからこそ、その違いが逆に目につく。
これって、案外Linuxにも言えるのかも知れないな、そう思いました。LinuxもWindowsと同じような使い方がだいぶできるようになって来ています。でも、いざ使い出すと、似ているからこそその違いが目につく、という場面は多いかも知れません。Webページを閲覧中に「プラグインが足りません」という表示が。IEならば、比較的容易にプラグインを組み込めますよね。でも、これがMozillaだとroot権限を必要とするかも知れません。Javaなんかだともっと厄介ですよね。また、何か新しいパッケージをインストールしたいな、と思っても、Winのように.exeファイルにてダブルクリックでインストーラが起動して、というプログラムは幾どありません(今のところFirefoxくらいかしら?有名どころでは)。ディストリビュータやコミュニティが用意していないパッケージだと自力でターミナルにてコマンド叩きながらインストール、となり、残念ながら万人向けではないですよね。
ちょっと使うだけならほんの少しの違いは気にならない、でも、そこそこ遣いこんで来ると、慣れた作業ができないことに戸惑いを覚える。OSやアプリケーションの乗り換えって言うのは、案外全く使ったことの無いフィールドに飛びこんだ方が覚えるのが早いかも知れないですね。

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