「PSEで失ったもの、戻らない」——国のミスに振り回された中古店
PSE問題は結構話題になりましたが、その後の対応の二転三転はひどいものですね・・・。
一番驚いたのは、
「旧法の安全基準と現行法の安全基準に大した差がなかった」
という話です。そもそも、PSEマークのついていない中古品を販売できないとした理由が、旧法では現行法で定められている安全基準を満たせているとは限らないということだったはず。なのによくよく調べてみたら旧法は現行法と遜色ない基準であることが分かった、と。 一体立法するときに何を調べて立法したのかと中古店の店主たちが憤るのはもっともな話。というか、PSE法ではPSEマークのついていない製品は自主点検でやれとなっていて、その点検のためには非常に高い電圧を機器に掛けたりしてチェックしなくてはいけないんですよね。ビンテージ品なんかにやると余計に寿命を縮めそうじゃないかと。
実のところ現行法でも安全基準の点検は出荷時であり、販売時ではないため中古品だけ安全点検をしなくてはならないのはフェアではない。した方が安全だというアピールにはなるかも知れないけど、そのために寿命を削るのはいただけないよ。
大体、PSE法の本当の目的は、安全基準を満たせていない粗悪な海外の電気製品を排除するためだったはず。だから国内の旧法で定められた基準をクリアしていた製品に関しては除外しても構わないはずと指摘されていたのに、結果その通りになっちゃった。対応が後手後手に回るのは非常にまずいのに。
だって、既にPSE法は施行されていて、廃業しちゃった人も出てきているだろうから。事前調査が足りなかった、しかも安全基準なんて調べたらすぐに分かりそうなことを調べていなかった。こんなことじゃ浮かばれない。
立法をする人たちがそんな単純な過ちを犯してしまうのかと、すごく怖くなった。責任の所在が明らかにならない今の制度はほんとうにまずい。制度を変えるには買えることが出来るような政治家を選ばなきゃならない。
もうすぐ参院選。政治に興味を持たないと行けない・・・!
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