2004年5月19日水曜日

Winnyで見えて来る法整備の問題

Winnyの製作者が逮捕されましたが、そこで問われているのが「ソフトの製作者の責任」についてです。
このツール、Winnyについては以前から違法コピー問題が取り立たされていました。匿名性は高く、ブロードバンド化して来た今の社会では映画やゲームなどが簡単にコピーできてしまうと言う問題です。
しかし、その一方でその「キャッシュ」という仕組みを利用して、あらたなスタイルを摸索していた人達も居ました。それは、フリーなコンテンツの提供者たちです。
フリーソフトや自主制作の作品にとって、やはりネックになるのは「認知度」にあると思います。
大々的に宣伝などをおこなえる大手の企業などと違い、HPで告知するだけなどの手しか打つことの出来ないクリエイターも少くないでしょう。
そういった人達に取ってみると、Winnyのようなソフトは大変価値あるソフトになります。なぜなら、誰かがダウンロードして行く度、その人のキャッシュに又自分がコピーされて行くのですから。
この様に、うまく使えば元手を抑えて広めることだって出来るんです。
ならば、何が問題だったんでしょう?ユーザが著作権にひっかかるファイルを垂れ流したことにも問題はあるでしょう。
ただ、私は敢えて言いたい。今必要なのはネットに対する「道徳感」「倫理感」と言うものを浸透させることがまず先だろうと。
どうして違法コピーが絶えないのか。それは「倫理感」に欠けるからではないでしょうか?私たちがこれだけ街中を安心して出掛けられるのは、法律によって「殺人」は「傷害」その他もろもろが禁じられているから。また、そのことが浸透しているからではないでしょうか?
もし、「殺人」や「傷害」が法で禁じられていてもそのことが「倫理」として浸透していなければ、どうなるでしょう…?
今ネットの進化する速度はとても速いです。法が追い付いて行っていないのが現状の中で、「倫理感」くらいは、なんとか訴えて行けるのではないでしょうか。いや、むしろ訴えて行くべきなのでしょう。Winny以外にも情報漏洩や情報の違法売買が横行してしまっている中、歯止めを掛けられるとしたら「周りの雰囲気」ではないかと思うのです。
どうしてもPCは個人で使うことが多く、周りの雰囲気によって思いとどまる、と言うことが少いかとは思います。でも、周りがやっぱり「そういうのは、よくない!」という雰囲気であれば、思いとどまる人も出て来ると思うんです。
ソフトウェアの製作者が逮捕されてしまうのは残念でならないです。
これを機に、「道徳感」「倫理感」というものに目を向けてもらえたらな、と思います。