2004年4月20日火曜日

イラクでの人質事件

このニュースを見ながら、ゲームや小説などにある1コマを思い出してしまった。
───あるとき、主人公は何者かに拉致される。
しかし、そこでの応対は実に紳士的で、むしろ情愛すら感じる。
彼らは元々攻められている国の人々で、自分達の身の安全のために、人質を取ると言う形で相手に撤退してもらおうとしている。
よって、相手を傷つけるつもりなんて更々無い。むしろ、罪の意識で心苦しいくらいだ。
そうして主人公が彼らと生活をともにしてしばらく経った頃、主人公を助けようと主人公を拉致した人々を責めたてようとする人々が現れる。
そして、圧倒的多数と武力によって拉致した人々を制圧し、主人公は保護される。
主人公の必至の訴えも虚しく、遺恨の下に争いは深まって行く…───
こういった場面、どこかで聞いたことは無いでしょうか。
ゲームや小説の世界だけだと思っていたことが、現実に起きたのだなと思いました。
「イラク人のことを、嫌いになれない」
高遠さんの言った言葉です。また別に拉致された2人の邦人の方も、同じようにイラク人の応対は実に好意的だったと答えています。
日本と言う国は、北朝鮮のように言論統制が敷かれているわけではありません。
ましてジャーナリストの方の言う言葉です。100%は信用していいか分かりませんが、信憑性は高いのではないでしょうか?
そうなると、拉致を行った集団はほんとうに責められるべき対象なのかどうか、と言うのがとても判断しにくくなります。アメリカが戦争を仕掛けなければそこまで治安が悪化していたとも思えないからです。
一方から物事を見るのは危険です。今回の問題などは特に多面的に見るべきなのかも知れません…。

6 件のコメント:

  1. あんぐるぐる顛末記

     おれは小学校3年の頃だったかな、河で溺れたことがある。 タイコウチという水生昆虫を逃してしまい、それを追いかけ深みにはまった。 一級河川で水量も多く、つま先が立つか立たないかという深さを流されて行った。水面ごしに、呆然と立ちすくむ友人の姿が見え隠れした

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    こんばんわ。もしかして「ストックホルム症候群」という心理状況なのかもしれませんよ。異常事態の中、犯人に親近感を覚えてしまうというものです。そう考えればそうかもしれないですねぇ・・・

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    こんにちは。
    なるほど、やっぱりそう思う人は少なくない、と言うことですよね?症候群があるって事は。
    でもほんとうに今回の問題は難しいことが多いです。
    脅迫ビデオは演技していた、とありましたが、捕らえられていてやれと言われればやるしか無い気がするんです。でも、演技していたと言う報道をしている側は3人もグルだった、と言うような風潮な気がします。
    氾濫している情報、そこから真実をしっかりと見極める「眼」が必要になって来ているんですね…。

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    トラックバックありがとうございます。
    反省ばかりの駄目大人です。私。
    上辺だけの知識ではなく根本の知識を得ることができるように
    努力して行きたいと思います。
    最近は他の方と共有できるべきはずの「根本の知識」を
    持ち合わせていない人が増えてるらしいです。・・・ええ、私のことです。
    とある人は「底抜け傾向」とか「ヲ傾向」とか言ってました。
    そのうちにこのことについて書いてみたいと思います。
    私のように「根本の知識」が欠けてしまっていると、
    自分で考えているつもりでも上辺だけの知識で考えている為、
    何時の間にか流されてるんですよね。いろいろな事象に。
    最低限、自分の身を守れる知識を身に付けたいなと。
    もっと勉強しなければなと。最近になって気付きました。

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  5. 「根本の知識」

    イラクでの人質事件こちらにコメントを下さったblack_wordさんの言葉です。でも、「根本の知識」って、いったいどういうものなんだろう?とふと思ってしまったんです。「根本の知識」に近い言葉で言うと、「常識」っていうのがありますよね(ひょっとして同じ意味かな)。 これ

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    <a href=http://rape-statistics6563.blogspot.com/>rape statistics</a>

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